あなたは特定のことに『怒り』、何をしてても怒りの感情が頭を離れない経験はありませんか?
私は長年蓄積した怒りで、身体が歪み、動機が激しくなり、言葉が乱暴になり、脳の中心が沸騰している感覚を覚え寝付けず、ついにはまともに働けない程に体調を崩した経験があります。
今回は、【大愚和尚(たいぐおしょう)の一問一答】の動画の中に、私が怒りと上手に付き合えるようになった理由とその方法に重なることを話されていたのでそれを紹介します。
大愚和尚の一問一答の動画と要約
動画の要約を動画の下に書きましたが、私の解釈も含まれ正確ではないかもしれないので、正確な内容が知りたい方は動画をご確認ください。
▼ 「怒り」を「チカラ」に転換する方法〈その1〉
▼ 「怒り」を「チカラ」に転換する方法〈その2〉
仏教の言葉に人間を蝕んでいく猛毒として『三毒』という言葉が、お釈迦様の教えの中に繰り返し出てきます。
『三毒』というのは貪・瞋・癡(とん・しん・ち)。
瞋(しん)というのが怒りですね。怒りというのは人間が本来、動物として持っている欠かせない意味のある感情。
だから私たちの中に備わっているんですね。
でもなぜ仏教が怒りというものを増幅すべきではないと言っているのかと言ったら、一つは怒りはとてつもないエネルギーだからです。原子爆弾のようなあまりに強烈な破壊力を持ったものであるがゆえに、自分をむしばむからです。
行き場のない怒り、どこへ行っても忘れられない怒り、心に、頭に張り付いて拭えないほどのエネルギー。
常に興奮状態になって、歯ぎしりや、顔が歪んでしまったり、言葉が荒くなったり、ドキドキしたり、手に汗をかいたりと身体をむしばむ。もちろん心も。
誰かに対しての怒りは自分を攻撃するものになってしまう。先ずは、質問者さんは転職先できちんと認められることが先ではないでしょうか。
その強大な怒りのエネルギーを前の職場への復讐ではなく、新しい会社で良い方向に転換していくということです。
これができたら質問者さんは物凄い力を発揮されると思います。どのような形でその強大なエネルギーを自分の将来に繋げていくのか考える時期なのだとしたら、3段階ぐらいレベルアップするチャンスかなと思っています。
是非、この素晴らしい機会を逃さないでほしい。知性のある成熟した大人として、より良い未来に向けて、せっかく手にしたこの膨大なエネルギーをどう使うかを今一度、検討なさってください。
引用元 : 「怒り」を「チカラ」に転換する方法
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三毒の貪・瞋・癡(とん・しん・ち)は精神疾患の元
貪(とん) =貪欲(とんよく)ともいう。むさぼり(必要以上に)求める心。一般的な用語では「欲」・「ものおしみ」・「むさぼり」と表現する。
瞋(しん) =怒りの心。「いかり」・「にくい」と表現する。
癡(ち) = 愚癡(ぐち)ともいう。真理に対する無知の心。「おろか」と表現する。引用元 : 三毒 - Wikipedia
...ちょっと怖いなーと思ったのは、うつになる前の生活は見事にこの三毒で埋め尽くされていました。
貪(とん)は簡単に言うと物欲・性欲です。
これらの欲の吐き出し口を探しているか、怒っているか、愚痴を言っているかのどれかでした...
もし、これを読んでいるあなたも、そういった生活が当たり前になっているのであれば、本当に今すぐ対策を一つずつした方が良いです。
近いうちに精神疾患になるか、もうなっているかどちらかです。
戦うも信じるも自分が相手
私は動画の中に登場する質問者さんと同じ心境になったことが、ストレスで体調を崩す前は沢山ありました。
人を虫けら扱いして私を遠ざける部長、自己顕示欲が強く他者を小ばかにすることでしか笑いが取れない同僚、その尾ひれがついた根拠の無い嘘話を信じて見下した態度をとってくるお局...等々。
理不尽なことにいちいち腹を立て、一日中怒るか愚痴を言うばかりの毎日で、同僚・上司・会社・親への不平不満が一日中頭の中で渦巻いていました。
そしてある日、あれだけされて自分が嫌だったことを自分が他者へしていることに気づきました。
【ミイラ取りがミイラになる】とはこのことかと思いました。
これを読んでいるあなたは大丈夫ですか?
参考怒りと哀しみに満ちた人生を好転させる為に意識したい2つのこと
しかし時すでに遅しで、その頃は既に脳の中心が常に沸騰している感覚で、適応障害や双極性障害のような症状が現れ始め、まともに働けなくなり退職しました。
退職してからは多くの時間を精神疾患について書かれた本や哲学書などを読み漁りました。
そこで得た教訓と今回の動画の内容が重なることとしては、『戦う相手は自分でもあるが、信じる相手も自分である』ということです。
他者を変えるより自分の言動を変えてしまった方が断然コスパが良いので、他者と戦う暇があったら自分を信じて、自分の問題に集中して、自分と戦って自分の言動を変えました。
するとどうなるかと言うと、周囲の言動が少しずつ変わり始めたり、自分の次のステージが明確になり自分にあった働き方が選べるようになりました。
先ほど、同僚・上司・会社・親を憎んでいたと言いましたが、今は「悪いのは誰でもなかった、あえて言えば自分と社会だ」と考えています。
大愚和尚が動画の中で『その強大な怒りのエネルギーを良い方向へ転換できたら、三段階ぐらいパワーアップする』と仰ってますが、私が今、真の自律を支援するコーチを目指す為にかつてないほど活発的に行動出来ているのは、当時の狂うほどの強大な怒りを自分と社会を変える為に使っているからです。
まとめ
私は自分の感情に素直になって生きようと思います。
だからといって、表立って怒っているアピールや悲しんでいるアピールをするわけではありません。
以下の点を習慣に落とし込むことで、心身に悪いものを溜め込まず無病息災の人生を歩めるのだと確信しています。
- 日常の中の三毒に敏感になる
- 特に怒りは自分をむしばむほどに強力なエネルギーだと認識する
- 怒りを溜め込まずに他者ではなく、自分の問題に集中して、自分の成長エネルギーとして上手に使うこと
これを読んでいるあなたが精神疾患の予防や治療にこのブログを役立てて頂けているのであれば幸いです。
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このページではYouTubeチャンネル【大愚和尚の一問一答】内で紹介された心に響く仏語や禅語等と動画のリンク、私のブログ内の記事があればそれも紐づけております。 何か心のモヤモヤを解決するヒントが欲し ...