以前の私は不平不満ばかりを言い、他人の不幸は蜜の味でしたし、他人のネガティブな感情にだけ共感していました。
他人の幸せな出来事には1mmも心が動かないかなり冷めた人間でした。
しかし、今は違います。
今回は、【大愚和尚(たいぐおしょう)の一問一答】の動画の中に、私が他人の幸せを喜べるようになった経験と重なることが話されていたのでそれを紹介します。
動画の要約を所々に書きましたが、私の解釈も含まれ正確ではないかもしれないので、正確な内容が知りたい方は動画をご確認ください。
▼ 99%が人の幸せを喜べない|喜んでいるフリは必要ない | 【大愚和尚の一問一答】
先ずは人の痛みを知ること
人の幸せを感じられるようになりたいというのであれば、同じような幸せを体験することです。
自分の感覚でしか幸せなんてのは感じられないじゃないですか?
でも幸せを体験するって結構、難しいんですよ。
実は私たちは幸せをどうしたら体験できるかということを知らないんです。でも、痛みとか苦しみならいっぱい見つかりませんか?
この痛みの経験を自分の中に刻み込むと、他人の痛みも体験できるんですね。
事故とか怪我している人を見たら「大変そうだなー、痛そうだなー、大丈夫かなー」って。実はこれが他人の幸せを自分のことのように感じる第一歩です。
人の幸せを自分の幸せのように感じたいと思うのであれば、まず人の痛みを自分の痛みとして感じられるっていう力を鍛えた方が、鍛えやすいし分かりやすいということなんです。
でも、みんな痛みには目をつぶって、幸せを探しちゃうんです。引用元 : 99%が人の幸せを喜べない|喜んでいるフリは必要ない
確かにうつだったときは、幸せな体験をするより辛い体験をすることの方が身近で簡単でした。
全てが辛かったので。
そして、うつや精神疾患の人を見ると私には実体験があるので『自分のことのように』胸の辺りが苦しくなります。
だからこそ、うつから回復した人と出会うと、世界が晴れる感覚の実体験があるので、『自分のことのように』嬉しいし、祝福したいと思えます。
ストレスで体調を崩すまでは、うつから回復した人と出会っても「うつになること自体がおかしいだろ...」で終わりでしたから(苦笑)
なんの苦労もなしに出来てしまっても、そこには自分の感情があまりないので、他人がどうこうは関係ないんですね。
やはりその辛さを知ってこそ感情は濃くなり、そこから脱したことによって生まれる感情の高まりが、他人の幸せを喜べる必須条件の一つだと考えます。
だからといって、ありとあらゆる幸せに共感できるように、ありとあらゆる痛みを体験しなさいというわけではないです。
あなたが人生で成し遂げたいことがあれば今から始めてみてください。
なければ考えてみてください。
きっと何かしらの壁にぶつかると思います。
その問題をどう対処するかに時間を割けば、自分軸を確立しながら、他人の感情に共感することも多くなるはずです。
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本当の幸せは『比較』ではなく『納得』から生まれる
幸せというのは、自分の今の生き方についての納得なんです。
今の自分の仕事、パフォーマンス、家族との関係等々なんでもいいですけど100%納得が出来たらそれは自分発の幸せなんです。例えば誰かが結婚して、自分も結婚をしてて、良かったねって本心から言える人は自分が100%自分の結婚に納得してるから良かったねって言えるわけです。
自分が満足している結婚をしていなかったら、良かったねって言いながら自分の家庭と比較するわけですよ。
そこで幸福か不幸かを判断してしまう。自分が納得する言葉を喋り、自分が納得する行いをして、自分に納得する生き方をすると幸せになる。
自分が幸せというものの片鱗をつかんだら、他の人の幸せというのを手放しで喜べるようになるということ。幸せというのは、自分の納得度合いの問題なんです。
引用元 : 99%が人の幸せを喜べない|喜んでいるフリは必要ない
これは本当に同意します。
『納得感』すごく大事です。
みなさん、最も不幸だったことを思い出してください。
それはなぜ不幸だったのでしょうか?
必ず誰かの判断に左右された結果、良くない結果になった出来事ではないですか?
親が決めたから、友達が勧めたから、先生に言われたから、会社が決めたことだから、が事の発端ではないですか?
自分で決めたことであれば、失敗してもそれほど強烈な不幸とは思えないはずなんです。
更に、先ほど『誰かの判断に左右された結果』とは言いましたが、それは本当に自分ではどうしようもなかったですか?
なにかしらその問題を避ける方法や解決する方法があったはずなんです。
でも、最終的にそれをやると決めたのは『あなた』なんです。
私は、以前は「そもそも親が、そもそも先生が、そもそも会社が」と言って言い訳をしてましたが、死ぬこと以外はかすり傷だと考えるといくらでも対策の仕方はあったように思えます。
あなたはいかがでしょうか?
つまり、自分の人生は全て自分の決断の積み重ねなんです。
と考えると、ちょっと気持ちが楽になりませんか?
それは、あなたがあなたの人生に『納得感』を感じ始めたからです。
もっと言うと、話が少し変わりますが、こうして「そっか、自分の決断で生きられるんだ!」ということが理解できると、意識が『過去』ではなく『今』どう生きるかに向けられ『未来』に希望を持ち始めた自分がいませんか?
それが納得からくる幸福感です。
まとめ
冒頭でもお話ししましたが、私は他人の幸せには全く心が動かないくせに、ネガティブな感情には人一倍共感する人間でした。
しかし、今思えばそれは何事も自分で決断できるはずなのに、他人のせいにして自ら問題と向き合わなかったことが原因でした。
問題と向き合うときの痛み、それを乗り越えたときの喜びを知らないから、他人の幸せに対する共感力に欠けていたのだと今となって確信します。
ということで、他人の幸せに共感できる人間になりたいのであれば以下のことを日常の中で意識し行動してみてください。
- 今までの痛みや、これから成し遂げたいことを達成する過程で得た『痛み』をしっかりと覚えておくこと
- 比較ではなく、納得感から生まれるものが『幸せ』だと認識し日常の言動に気を配ること
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